こんにちは。PCギアナビ、管理人の「ギアナビ」です。
「PCケース内温度計」と検索されたということは、今お使いのPCの温度が気になっているのではないでしょうか。最近ファンの音がうるさくなった、ゲーム中に動作がカクつく、といった症状があるかもしれませんね。PCの温度管理は、パフォーマンス維持にもパーツの寿命にも直結する大切なことです。
この記事では、まず無料ソフトウェアを使った簡単な温度の見方から、おすすめのデジタル温度計や外付け(USB接続タイプなど)の物理デバイス、そしてその設置場所まで、PCケース内温度計に関する情報を幅広く解説していきます。
あなたのPCの健康状態をしっかり把握して、快適なPCライフを送るためのお手伝いができれば幸いです。
- ソフトウェアを使った簡単なPC温度の確認方法
- 物理的なPCケース内温度計の種類と特徴
- 温度センサー(物理)の正しい設置場所
- PC内部の温度を下げる基本的な対策
PCケース内温度計の基本とソフトウェアでの見方
まずは、なぜPCの温度を気にする必要があるのか、そして特別な機器を買わずに今すぐ確認できる「ソフトウェア」を使ったPCケース内温度計(コンポーネント温度)の見方について、詳しく見ていきましょう。
PC温度の監視は必要か?危険信号とは

「PCの温度なんて、気にしたことがなかった」という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、PCの温度監視は、快適な動作とPCの寿命を守るために非常に重要です。
なぜなら、PCの頭脳であるCPUや、映像を映すGPUは、難しい処理をすればするほど熱くなるからです。この熱がうまく外に逃げないと、PCは自分を守るために「熱暴走」を防ごうとします。
危険信号:「サーマルスロットリング」
PCのパーツ(特にCPUやGPU)は、「これ以上熱くなると危険だ」という上限温度が設定されています。その温度に近づくと、パーツは自動的に性能を落として(=処理速度を遅くして)、発熱を抑えようとします。
この「性能を意図的に低下させる」状態を、「サーマルスロットリング」と呼びます。
ゲーム中に急に画面がカクカクしたり、動画の書き出しが異常に遅くなったりする場合、もしかしたらこのサーマルスロットリングが発生しているのかもしれません。
また、常に高温の状態で使い続けることは、CPUやGPUだけでなく、マザーボードやSSDなど、あらゆるパーツの劣化を早め、最悪の場合は故障やデータ消失につながるリスクもあります。そうなる前に、まずは現状の温度を把握することが第一歩です。
定番監視ソフトウェア HWMonitor

CPU温度を含め、PC全体の温度をしっかり把握したい場合に、私がまずおすすめするのが「HWMonitor」という無料ソフトウェアです。
これはPCに搭載されている様々なセンサーの情報を、すべて一覧で表示してくれる、非常に信頼性の高い定番ツールです。起動するだけで、マザーボード、CPU、GPU、SSDやHDDまで、あらゆるパーツの温度がズラッと表示されます。
HWMonitorの基本的な見方
- Value (現在値): 今現在の温度です。
- Min (最小値): 起動してからの最低温度です。
- Max (最大値): 起動してからの最高温度です。
特に重要なのが「Max(最大値)」です。ゲームや重い作業をした後にこのMax値を見ることで、「自分のPCは最大で何度くらいまで上がっているのか」を正確に知ることができます。
CPUの項目(お使いのCPUモデル名)の下にある「Package」がCPU全体、「Core #0」などが各コアの温度を示しています。
CPU特化のCore Temp、GPU特化のGPU-Z
HWMonitorは全体が見られて便利なのですが、「特定のパーツをもっと詳しく見たい!」という場合には、専用の特化型ソフトもおすすめです。
CPU温度をタスクトレイに常時表示「Core Temp」
「Core Temp」は、その名の通りCPUの温度監視に特化した、軽量な無料ツールです。最大の特徴は、タスクトレイ(画面右下のアイコンが並ぶエリア)にCPU温度を常時表示できること。
また、「Tj. Max」という「CPUが耐えられる限界の温度」も表示してくれるため、現在の温度が「あと何度で危険水域か」を直感的に把握できるのがとても便利です。
GPUのすべてがわかる「GPU-Z」
「GPU-Z」は、グラフィックボード(GPU)のあらゆる情報を詳細に分析できる定番ツールです。スペックを確認するだけでなく、「Sensors」タブが非常に強力です。
GPUの温度はもちろん、ファンの回転数(%)、消費電力(W)、動作クロックなど、タスクマネージャーでは見られない詳細な情報をリアルタイムで監視できます。「GPUの冷却が足りているか」を分析するのに最適です。
PCパーツ別の適正温度の目安と見方
さて、ソフトウェアで温度が測れても、その数字が「正常」なのか「異常」なのか判断が難しいですよね。ここでは、主要なパーツごとの「温度の目安」を、「アイドル時(低負荷時)」と「高負荷時」に分けてご紹介します。
| パーツ種別 | アイドル時 (目安) | 高負荷時 (許容範囲) | 危険水域 (要対策) |
|---|---|---|---|
| CPU | 30~50℃ | 70~85℃ | 90℃以上が継続 |
| GPU | 30~40℃ (※) | 75~85℃ | 90℃前後 |
| SSD (NVMe) | 30~60℃ | 60~70℃ | 70℃以上 |
| HDD | 25~40℃ | 40~50℃ | 50℃以上 |
※GPUは、低負荷時にファンが止まる「セミファンレス機能」搭載モデルの場合、アイドル時でも40~50℃程度になるのは正常です。
あくまで「目安」です
これらの数値は、あくまで一般的な目安です。お使いのPCのモデル(特にノートPCかデスクトップか)や、部屋の室温によって大きく変動します。
特にCPUやGPUが90℃以上に達している状態が続く場合は、サーマルスロットリングが発生している可能性が非常に高いため、何らかの冷却対策を検討することをおすすめします。
また、SSD(特に高速なNVMe SSD)は、コントローラーチップが70℃以上になると、データ保護のために速度が極端に低下する(サーマルスロットリング)ことがありますので、こちらも注意が必要です。
おすすめのPCケース内温度計(物理)と設置

ソフトウェアでの監視も便利ですが、「常に視覚的に温度を確認したい」「PCのドレスアップも兼ねたい」という方には、物理的な「モノ」としてのPCケース内温度計もおすすめです。ここでは代表的な種類と、注意点について解説します。
5インチベイ設置型とセンサーの設置場所
少し前のPCケースでは主流でしたが、今でも根強い人気があるのが、DVDドライブなどを入れる「5.25インチベイ」に装着するタイプの温度計です。
多くの場合、ファンの回転数を手動で調整できる「ファンコントローラー」と一体になっており、液晶パネルに各所の温度やファン回転数を表示してくれます。
これらの製品は、ソフトウェア(オンダイセンサー)から情報を読み取るのではなく、「温度プローブ(サーミスタ)」と呼ばれる物理的なセンサーを使って、実際に温度を測定するのが特徴です。
(最重要)物理温度センサーの設置場所
この物理センサーでCPU温度を測ろうとする場合、絶対に守らなければならない注意点があります。
危険:CPUとクーラーの間に挟まない!
センサーのケーブルは薄いですが、それでも厚みがあります。これをCPU本体とCPUクーラー(ヒートシンク)の間に挟んでしまうと、隙間ができて熱が正しく伝わらなくなります。
結果として、逆にCPUが冷えなくなり、実際の温度が危険なレベルまで上昇するという、本末転倒な事態になりかねません。
正しい設置位置は、CPUに一番近いヒートシンクのフィン(金属のヒダ)や、マザーボードのCPUソケット近くの空いている場所に貼り付けるのが安全です。これは「コアの温度」そのものではなく、「周辺の温度」の目安として使います。
2025年現在のおすすめモデル例
2025年現在、PCケース自体に5インチベイがない(ODDレス)設計が主流となったため、このタイプの新製品は非常に少なくなっています。しかし、今でも根強い需要があり、PCパーツショップの在庫や中古・新古品などで入手可能な代表的なモデルがあります。
おすすめモデル例:Scythe(サイズ)「KAZE MASTER PRO (風マスタープロ)」シリーズ
この製品は、5インチベイに搭載する多チャンネル(例:6チャンネル)のファンコントローラー兼デジタル温度計の代表格でした。以下のような特徴があります。
- 複数のファン回転数と温度(付属のセンサーで測定)を液晶パネルに表示できます。
- 各チャンネルのファン回転数を個別に手動で調整(ツマミ操作)可能です。
- 設定した温度を超えるとアラーム音で警告する機能を搭載しています。
もしお使いのケースに5インチベイがあり、物理的なセンサーで多箇所の温度をアナログ的に監視・制御したい場合には、このようなモデルを探してみるのがおすすめです。
※本製品はすでに生産終了している可能性が高く、2025年現在、新品での入手は非常に困難です。ご購入の際は、中古・新古品市場での在庫状況や仕様をよくご確認ください。
LCDディスプレイ(表示型)の設置と接続

最近の「魅せるPC」でトレンドとなっているのが、PCケース内部に設置する小型のLCD(液晶)スクリーンです。これは、先ほどの5インチベイ型とは全く異なるものです。
これは「温度計」ではなく「小型ディスプレイ」です
このタイプの製品は、それ自体に温度を測るセンサーはありません。実態は「5インチや7インチの小さなモニター」です。
PCからは「セカンドモニター」として認識され、そこに「AIDA64」などのソフトウェアを使って、CPU温度やGPU使用率といった「ソフトウェアで取得した情報」を、カッコよくデザインして表示させるものです。
主な目的は、PCのステータスを常時監視するという実用性もありますが、PCの「ドレスアップ(装飾)」としての側面が強いアイテムです。
一般的な設置と接続の方法
多くの製品は、以下のような手順で設置します。
- 電源ユニットカバーの上など、エアフロー(空気の流れ)を妨げない場所に、両面テープや専用スタンドで固定します。
- ディスプレイからのケーブル(HDMIとUSB)を、マザーボードの裏側(裏配線スペース)を通してPCの背面に回します。
- 映像用のHDMIケーブルを、グラフィックボードの空きポートに接続します。
- 電源・制御用のUSBケーブルを、マザーボードのUSBポート(または内部ヘッダー)に接続します。
- PCを起動し、OSにセカンドモニターとして認識させた後、AIDA64などで表示設定を行います。
少し設定に手間がかかりますが、一気にPCがサイバーな雰囲気になりますね。
USB接続型や外付け温度計の種類
「PCケース内温度計」として検索されるものの中には、USBメモリのような形状をした、PCの外部に接続するタイプの温度計もあります。
これらは、PCケース内部のコンポーネント温度を測るというよりは、PCが置かれている部屋の「室温」や「周辺の空気」の温度を継続的に記録(ロギング)するために使われることが多いです。
例えば、サーバーラックの温度管理や、特定の環境下でのPC動作テストなど、少し専門的な用途で活躍するデバイスですね。PC内部の温度を直接知りたい、という目的にはあまり向いていないかもしれません。
2025年現在のおすすめモデル例
2025年現在も、これらのUSB接続型温度計は「データロガー」として、産業用や研究用、物流用などに専門メーカーから多数販売されています。PCの周辺温度管理という点では、シンプルなスティック型のモデルが使いやすいです。
おすすめモデル例:藤田電機製作所 スティック型 温湿度データロガー「WATCH LOGGER」 (例: KT-155U / KT-255U)
この製品は、まさにUSBメモリのようなスティック(棒)形状をしたデータロガーの代表的なモデルです。
- 特徴: 本体にセンサーが内蔵されており、一定間隔で温度(および湿度)を自動的に記録し続けます。
- 使い方: 測定したい場所(例:PCが設置されている部屋やサーバーラックのそば)に置いておき、データを確認したい時にPCのUSBポートに直接差し込みます。
- データ確認: PCに接続すると、専用のソフトウェア(またはPDFレポートが自動生成されるモデルも)で、記録された温度の推移をグラフなどで簡単に確認できます。
PCコンポーネントの直接的な温度監視とは異なりますが、「夏場、自室の室温が上がりすぎてPCの冷却が厳しくなっていないか」といった「環境温度」を定点観測するのに非常に便利なデバイスです。
※記載のモデルは一例です。ご購入の際は、2025年現在の最新の型番や仕様、価格を販売サイトや公式サイトにてご確認ください。
デジタル表示付きCPUクーラーもおすすめ

最近のPCパーツのトレンドとして、「CPUクーラー自体に温度表示機能が付いている」製品も増えてきました。
これは、CPUクーラーのトップ(一番目立つ部分)に小さなデジタルディスプレイが内蔵されていて、そこに現在のCPU温度や使用率をリアルタイムで表示してくれるものです。
別途ディスプレイを設置する必要がなく、冷却機能とステータス表示をスマートに両立できるため、これからPCを組む方や、CPUクーラーの交換を考えている方には、とても魅力的な選択肢だと思います。
2025年現在のおすすめモデル例
2025年現在、高い冷却性能とデジタル表示機能を両立させたモデルとして、Thermalright(サーマルライト)社の製品が非常に人気を集めています。
おすすめモデル例:Thermalright 「Peerless Assassin 120 Digital ARGB Black」
これは、非常に高い冷却性能で定番となったツインタワー型「空冷CPUクーラー」に、ステータス表示用ディスプレイとARGBライティングを統合したモデルです。
- 特徴: 高性能なツインタワーヒートシンクと2基のファンに加え、トップカバーにCPU温度などを表示するデジタルスクリーンが搭載されています。
- 表示内容: CPUの「温度」や「使用率(%)」などをリアルタイムで表示できます。(表示内容はモデルやソフトウェアによって異なる場合があります)
- 接続・制御: 一般的に、表示機能はマザーボード上のUSB 2.0ヘッダーピンに接続し、ライティング(ARGB)は5V 3ピン ARGBヘッダーに接続して制御します。
トップクラスの冷却性能を確保しつつ、PCケースのサイドパネルからCPUの状態をパッと確認できる実用性と、ARGBライティングによる装飾性も兼ね備えた人気モデルです。
※記載のモデルは一例です。ご購入の際は、2025年現在の最新の仕様、価格、お使いのマザーボードとの接続互換性を販売サイトや公式サイトにてご確認ください。
温度を下げるエアフローとホコリ掃除
温度を測定した結果、「どうも温度が高いようだ…」となった場合、すぐパーツ交換を考える前に、まず試してほしい基本的な対策がいくつかあります。
1. エアフロー(空気の流れ)の見直し
PCケース内の温度が上がる最大の原因は、内部の熱い空気が外に出せず、冷たい空気が中に入ってこないことです。この「空気の流れ(エアフロー)」が命です。
エアフローの基本原則
- ケースの前面ファンは「吸気」(外から内へ)
- ケースの背面・天面ファンは「排気」(内から外へ)
この原則に従っているか、ファンの向きを確認してみてください。また、ケース内の配線(ケーブル)がごちゃごちゃしていると、それが「壁」になって空気の流れを妨げてしまいます。ケーブルを結束バンドでまとめ、ケースの裏側に隠す(裏配線)だけでも、冷却性能は大きく改善します。
2. PC内部のホコリ清掃
見落としがちですが、冷却性能を低下させる最大の敵は「ホコリ」です。
PCは常に空気を吸い込んでいるため、吸気口のフィルターや、CPUクーラーのヒートシンク(金属のヒダ)、GPUのファンには、時間とともに必ずホコリが溜まります。これが詰まると、空気の通り道がなくなり、一気に温度が上昇します。
エアダスターやブラシを使って、定期的に内部の清掃をすることが非常に重要です。
清掃時の最重要注意点:ファンを固定する!
エアダスターをファン(CPUファン、GPUファン、ケースファン)に吹き付ける際、絶対にファンを高速回転させないでください。
ファンが設計以上の速度で回転すると、軸(ベアリング)が破損したり、最悪の場合、ファンが「発電機」になってしまい、逆電流がマザーボードに流れてショート・故障する可能性があります。
清掃時は、必ず指や割り箸などでファンの羽根を押さえ、回転しないように固定した状態でエアダスターを当ててください。
※安全のため、清掃作業は必ずPCの電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜いてから行ってください。ご自身の判断と責任において、慎重に作業をお願いします。
3. (上級者向け)CPUグリスの塗り替え
購入から数年が経過し、掃除をしてもCPU温度だけが異常に高い場合、CPUとクーラーの間にある「CPUグリス」が劣化(乾燥)している可能性があります。
これを新しく塗り替えることで、冷却性能が劇的に改善することがありますが、パーツの取り外しが必要な上級者向けの作業です。挑戦される場合は手順をよく確認してから作業してください。
まとめ:最適なPCケース内温度計の選び方
今回は、ソフトウェアでの見方から物理的な設置まで、「PCケース内温度計」について幅広くご紹介しました。
最適なPCケース内温度計の選び方をまとめると、以下のようになります。
- まずは「HWMonitor」などの無料ソフトで現状把握
PCの不調の原因を探るのが目的なら、まずはソフトウェアでCPUやGPUの「コンポーネント温度」を正確に知ることが最優先です。 - 常時監視やドレスアップが目的なら「物理デバイス」を検討
ゲーム中も常に温度を見たい、あるいはPCをカッコよく飾りたい、という目的であれば、LCDディスプレイ(表示型)やデジタル表示付きCPUクーラーがおすすめです。 - 温度が高ければ「冷却対策」を
温度を測って終わりではなく、もし温度が高いようであれば、ホコリ掃除やエアフローの見直しといった基本的な対策から試してみてください。
PCの温度を正しく把握することは、PCの性能を最大限に引き出し、大切なパーツを長持ちさせる第一歩です。この記事が、あなたの快適なPCライフのお役に立てれば幸いです。

